第32回 全国経済同友会セミナーin新潟大会

全国の経済同友会が一同に会する第32回全国経済同友会セミナーが、4月11日(木)~12日(金)に新潟県の朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターにて開催された。「新時代へのイノベーション~ポスト平成の成長戦略を描く~」を総合テーマに掲げ、全国44の経済同友会から約1300名が出席した。当同友会からは、大嶺代表幹事、渕辺代表幹事、玉城特別幹事をはじめとする総勢12名が参加した。

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セミナーでは、市川 晃氏【全国経済同友会セミナー企画委員会委員長/(公社)経済同友会副代表幹事/住友林業㈱代表取締役社長】の開会挨拶、山本 善政氏 【新潟経済同友会筆頭代表幹事/(株)ハードオフコーポレーション代表取締役会長兼社長】、花角 英世氏【新潟県知事】の歓迎挨拶が述べられた。その後、ピクシーダストテクノロジーズ㈱代表取締役CEOの落合 陽一氏による基調講演「新元号を迎える多様性社会へ」が行われた。

 

 

【基調講演要旨】

「新元号を迎える多様性社会へ」

ピクシーダストテクノロジーズ㈱代表取締役CEO 落合 陽一氏

※講演内容については、下記よりご確認いただけます。

落合様 基調講演要約版

 

  落合様③

その後会場を移して、4つの分科会が開催され、パネリストとフロア間で熱心に議論を重ねた。

4月11日セミナー終了後には懇親会があり、会員間で親睦が図られた。にいがた和牛の鉄板焼きや新潟名物タレカツ丼、新鮮なお寿司など、地元の食材をふんだんに使ったおいしい料理、地酒・ワインなどを堪能した。懇親パーティー中のアトラクションでは、新潟が誇る古町芸妓の踊りが披露され、会場も大いに盛り上がった。

 

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〇翌日12日(金)は、各分科会の議長が内容を報告した。

<第1分科会>

「超スマート社会がもたらす恩恵~次世代の産業変化への適応~」

【議長:池田 博之氏((一社)関西経済同友会 代表理事/(株)りそな銀行 副会長)】

日本は少子高齢化や人口減少問題に直面する中、ITと現実空間が高度に融合した「超スマート社会」の実現で世界に底力を示すチャンスでもある。新たな価値を生み出すため、企業の内外で知見を共有しているという事例が報告されたが、経営者にはまだ危機感が足りない。より賢い失敗を重ねることが真のニーズを捉えた事業に繋がる。既存事業を破壊する覚悟を持ち、変化する必要がある。

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<第2分科会>

「新時代のサステナブルマネジメント~社会から選ばれ続ける企業であるために~」

【議長:盛田 淳夫氏(中部経済同友会 代表幹事/敷島製パン(株) 代表取締役社長)】

世界的な潮流として、気候変動、金属・生物資源の減少、社会・環境問題が深刻化する中、国連が示した持続可能な開発目標(SDGs)に共感しつつも、具体策は模索中という企業が大多数ではないか。地域社会問題に潜む原因に目を向け、地域と対話することで気づきが生まれる。規模は小さくとも、長期的な新たな市場をつくることに意義があるという考えを持ちたい。

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<第3分科会>

「日本教育のパラダイムチェンジ~ポスト平成の日本社会を支える人材育成~」

【議長:小林 いずみ氏((公社)経済同友会 副代表幹事/ANAホールディングス/みずほフィナンシャルグループ/三井物産㈱ 社外取締役)】

日本が世界の企業や個人から選ばれ続けるためには、「知の創造」の拠点である大学の課題解決能力がこれまで以上に重要になる。大学と企業の関係はそれぞれが孤立して「ガラパゴス諸島のようだ」と指摘があった。つなげる役割は大学側が担えるが、企業側にも学生に求める能力を明示することが必要だ。社会人教育やインターンシップなど多層的な交流が、相互の理解を深めるのに役立つ。

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<第4分科会>

「モノ・コト・ヒトの交流が生み出すイノベーション

〜ローカルtoローカルによる価値創造〜」

【議長:吉田 至夫氏(新潟経済同友会 代表幹事/(株)新潟クボタ 代表取締役社長)】

日本の多くの地方が衰退の危機に瀕している。かつて世界を股にかけた北前船の大交流時代のように、地方と地方を結ぶ「ローカルtoローカル」による新たな観光戦略や産業創出が、各地で確かな動きになっている。伝統工芸や食、文化の担い手が連携した温泉地など多数の事例が報告された。企業は、地方創世や地域イノベーションの基礎となり、 地域の魅力を集積し伝え、価値を上げるという役割を担える。

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各分科会の報告を受けて、小林 喜光氏【(公社)経済同友会代表幹事 /(株)三菱ケミカルホールティングス 取締役会長】から総括挨拶があった。

<総括挨拶 要旨>

令和という新時代を迎えるにあたり、企業価値の指標である時価総額で平成を振り返ると、1989(平成元)年には世界トップ10のうち7社を占めた日本企業は、現在は米国や中国の巨大IT企業に抜かれ、40位前後にようやく顔を出す。世界的な大変革のうねりの中で、現実を真摯に受け止めてこそ、日本は初めて新たな戦いに臨むことができる。歴史を見ても、人類の難局を救ってきたのはイノベーション(技術革新)にほかならない。日本人が取り戻さなければならないものは、イノベーション推進の原動力となるガッツ、知的ハングリー精神だ。多くの日本人が、今さえ良ければと自分の殻に閉じこもり、ぬるま湯に漬かった「ゆでガエル」状態となっている。そこから脱却するには、カエルを驚いて飛び上がらせる「蛇」が必要であり、その役割は、政治や大学、行政に期待するところもあるが、真の原動力となるのは企業経営者であり、経営者一人ひとりが健全な危機感を持ち、企業、業界を従来の発想にとらわれずに変革していくことが求められる。

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その後、文化庁長官の宮田亮平氏からの特別講演があった。

【特別講演要旨】

「ときめきのとき~文化とは~」
文化庁長官 金工作家 宮田 亮平 氏

※講演内容については、下記よりご確認いただけます。

宮田様 特別講演趣旨

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高知県プロモーション動画がモニターに流れたあと、次期開催地の土佐経済同友会の皆様が舞台にあがり代表幹事の弥勒 美彦氏(㈱ミロク 代表取締役社長)、小川 雅弘氏(㈱ティーエルホールディングス 代表取締役)から挨拶が行われた。セミナー前日に海岸でかつおのたたきを振る舞う予定である前夜祭の紹介などがあり、次回参加の依頼があった。

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 閉会挨拶では、新潟経済同友会代表幹事の吉田至夫氏より、令和の時代が到来するなかで、経済同友会は日本社会の改善にとどまらず、新たな社会を創造するイノベーションに挑戦し、英知を結集し日本の豊かな経済を実現するため、率先して行動することを約束するとして会を締めくくった。

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懇親会終了後には、エクスカーションB「新潟柳都の夕べ」へ当会から12名全員が参加した。創業160年余、天領として新潟が港を中心に栄えた頃より、新潟の経済界とともに歩んできた料亭「鍋茶屋」で高級老舗料亭の味覚と柳都古町芸妓の踊りを堪能した。芸妓のなかに沖縄県那覇市出身・沖縄県立芸術大学卒の「那緒さん」がおり、琉球舞踊と日本舞踊の違いや、芸妓になるための稽古や仕組み等様々なことを聞ける機会となった。

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最後に、第32回全国経済同友会セミナーを企画・運営して頂いた皆様と、今回沖縄経済同友会から参加された皆様に厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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