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多良間島視察

  1. 目的および概要:
    SDGs委員会では、島独自のSDGs宣言をまとめ、島民一体となり持続可能な地域社会の構築に取り組んでいる多良間島を訪問し、知見を深めるため「多良間島視察」を実施した。
    当視察では、農業と再生可能エネルギーを活用した資源循環計画を策定した多良間村役場、「文化経済の循環」をテーマに地域活性化に取り組む波平雄翔氏のご講演や、同村の文化を体験する謎解きツアー、島嶼地域ゆえのソリューションが期待される可倒式風力発電設備や植物コンテナ工場の視察を行った。
  2. 期間:令和6年12月23日(月)~12月24日(火)一泊二日
  3. 参加者:15名

令和6年度 SDGs委員会(共催:地域・経済活性化委員会、未来創造委員会)

No職名氏名会社名役職
1SDGs委員長栩野 浩沖縄ツーリスト㈱代表取締役社長
2組織拡大・交流委員長小林 文彦川﨑重工業㈱沖縄支社上席主幹
3観光委員長喜久里 忍琉球セメント㈱ 代表取締役社長
4常任幹事浅井 幸広丸紅㈱沖縄支店長
5常任幹事栗屋 勝幸住友商事九州㈱沖縄支店長
6常任幹事中島 秀昭三菱商事㈱那覇支店那覇支店長
7常任幹事仲田 一郎ヤシマ工業㈱代表取締役
8正会員鈴木 康友㈱ジーセットマネジメント代表取締役社長
9正会員宮田 直大三菱商事㈱沖縄支店支店長
10正会員山盛 博文㈱沖縄ダイケン代表取締役社長
11準会員髙野 衛沖縄日下部㈱執行役員営業部長
12準会員日比 靖浩㈱琉球銀行法人事業部顧問
13準会員森山 崇広三井物産㈱那覇支店シニアコーディネーター
14事務局上地 龍太沖縄経済同友会事務局次長
15事務局松島 寛大沖縄経済同友会事務局研究員

4. 行程表

沖縄経済同友会
令和6年度 SDGs委員会 多良間島視察 一泊二日

5.視察先
①多良間村役場(副村長、産業経済課、住民福祉課)
限りある資源や人材を最大限に活用し、持続可能な村として発展することを目標に「第5次多良間村総合計画」を策定した多良間村役場を訪問した。冒頭では、多良間村副村長の運天 宏和 氏よりご挨拶をいただいた後、亀川 一成 氏(同村役場 産業経済課長)、大城 克憲 氏(同村役場 産業経済課 農産係 主査)より、堆肥施設における農業廃棄物(サトウキビの葉ガラ)や畜産排泄物を堆肥化し、農地還元を行う資源循環計画についてご説明をいただいた。最後に、佐和田 一八 氏(同村役場 住民福祉課長)、島袋 雅也 氏(同村役場 住民福祉課 主査)より、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、太陽光発電設備の設置による再生可能エネルギーの利用促進や、公共施設や街灯のLED化等による省エネルギー化について、ご説明をいただいた。

講演会(波平 雄翔 氏)
「日本で最も美しい村」連合に県内で唯一加盟している多良島村で、観光コンシェルジュとして文化・伝統の維持継承に取り組んでいる波平 雄翔 氏より、経済(地域経済の活性化)、文化(文化資源の保全・活用)、観光(魅力向上・来訪者の増加)を掲げ、文化経済の循環を通した持続可能な島づくりについて、ご講演をいただいた。その後、離島振興についての意見交換を行った。

多良間 琉球風水の村 集落散策謎解きツアー
波平 雄翔 氏が企画する「文化を五感で体感できるコンテンツ」をテーマに、多良間村の文化や歴史・自然を感じながら、琉球風水集落にある史跡や文化財を巡る「集落散策謎解きツアー」に参加した。同ツアーは、売り上げの一部を同村の教育活動に還元する等、文化経済の循環の仕組みを構築するコンテンツとして位置づけられている。5チーム(1チーム3名)に分かれ、それぞれのルートで各所を巡り、多良間村の文化や歴史を学び、文化経済の循環について考察した。

夕食懇親会
現地の方々を交え、夕食懇親会を行った。懇親会では、「多良間人交流促進事業」のもとで多良間島をルーツに持つメンバーで構成された「ふしゃぬふエイサー」に加え、多良間民謡を鑑賞し、現地の方々と交流を行った。

可倒式風力発電設備・太陽光発電設備(沖縄電力㈱)
日本全国で4つの島(多良間島、南大東島、波照間島、粟国島)にのみ設置されている、沖縄電力㈱が運営する可倒式風力発電設備を視察した。現地では、川滿 秀樹 氏(沖縄電力㈱配送電本部 離島発電部 運用管理グループ 多良間電業所長)より、可倒式風力発電設備の概要をご説明いただき、その後、近隣に設置されている250kWの太陽光発電設備も視察した。

多良間村植物コンテナ工場
多良間村では、船舶輸送や空輸により、島外から生活物資や食料を仕入れているが、昨今の物価高上昇や鮮度管理等、島民の生活に影響を与えている中、野菜類の安定供給や不利性解消を図るべく、今年9月に竣工した植物コンテナ工場を視察した。亀川 一成 氏(多良間村役場 産業経済課長)より、施設概要をご説明いただき、同施設も見学した

島内視察(ふるさと民族学習館、前泊港、普天間港、普天間御嶽)
文化や自然の保存・活用を学び、文化経済の循環について考察するため、ふるさと民族学習館、港やビーチ、普天間御嶽を視察した。

今回の視察を通して、島嶼地域ならではの諸課題の取り組み事例を視察でき、沖縄県の今後の発展に向けて参考となる大変有意義な視察となりました。
今回の視察にあたり、視察受入先の皆様には多大なるご支援・ご協力をいただきました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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