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沖永良部島視察

1.目的および概要:

沖永良部島では、行政の戦略と島民のライフスタイルを両立した持続可能性に対する取り組みが進められており、SDGsの領域では世界的に注目されている島である。そのため、同島で取り組まれている持続可能な観光と脱炭素の先進的事例について知見を深めることを目的に、同島の視察を行った。

沖永良部島空港に到着すると、同島観光協会の皆さまが横断幕を掲げて当会を温かく迎え入れて下さった。その後、和泊町役場へ移動し、和泊町・知名町の脱炭素の取り組み紹介および意見交換、うじじきれい団のプレゼンがあった。

二日目は、早朝6時からうじじきれい団とウジジ浜でマイクロプラスチックの回収を行い、その後二班に分かれて、A班は「島の未来の産業を知る」、B班は「島の元気な女性と若者に出会う」をテーマに視察を行った。夕刻には、東北大学名誉教授で同島に移住し、島人らと持続可能な島つくりを進める石田秀輝氏による講演会を行った。

三日目は、島の観光コンテンツの一つであるケイビングや同島で栽培・生産を行うノアコーヒーのお店等を視察した。

2.期間:令和5年9月15日(金)~17日(日) 3日間

3.参加者:10名

No.当会役職氏名会社名役職名
1SDGs委員長栩野 浩沖縄ツーリスト㈱執行役員SDGs特命部長
2組織拡大・交流委員長小林 文彦川崎重工業㈱沖縄支社長
3未来創造委員長前田 貴子㈱ゆがふホールディングス代表取締役社長
4常任幹事高橋 幸雄三菱商事㈱那覇支店長
5常任幹事袋 光成三井物産㈱那覇支店長
6委員勝又 浩㈱マイナビ沖縄支社長
7委員喜納 健日本トランスオーシャン航空㈱取締役
8委員中村 圭一郎㈱アンカーリングジャパン代表取締役
9事務局上地 龍太沖縄経済同友会事務局次長
10事務局金城 知沖縄経済同友会事務局研究員

4.視察先

1日目

①和泊町・知名町の脱炭素の取り組み紹介・意見交換会とうじじきれい団によるプレゼン

 知名町の乾大樹氏によりゼロカーボンに向けた同町の取り組みについてご講演いただき、意見交換を行った。また、和泊町の担当者からも取り組み紹介があった。

さらに、2017年の夏休みの宿題をきっかけに6年間ほぼ毎朝近所の浜辺で清掃活動を行っているうじじきれい団よりプレゼンがあった。

②和泊町・知名町関係者との懇親会

 和泊町の前(すすめ)町長をはじめ、多くの和泊町・知名町関係者の皆様と意見交換や懇親を目的とした交流会を開催した。

2日目

③うじじきれい団とのビーチクリーン

朝6時からうじじきれい団とウジジ浜で海洋汚染の大きな原因であるマイクロプラスチックの回収を行った。急遽、和泊町の前町長にもご参加いただいた。時間は15分程度であったものの、毎日継続して取り組む大変さを実感した。

④A班「島の未来の産業を知る」視察

循環農業での畜産に取り組む「要ファーム」、島をフィールドとした企業視察・ワーケーション・CSR活動の現地コーディネート等に取り組む「㈱oldie village社」、島の人材不足問題に先進的に取り組む「えらぶ島づくり事業協同組合」を視察し、意見交換を行った

⑤B班「島の元気な女性と若者に出会う」視察

若いながらも島で栽培されたシマ桑で青汁を製造する「知名町えらぶ特産品工場」、島の素材や廃棄予定ジャガイモなどを活用した製品づくりに取り組む「(一社)しまやどり」、地域子育て支援事業等に取り組む「NPO法人SMAPPY」を視察し、意見交換を行った。

⑥石田秀樹氏による講演会および懇親会

東北大学名誉教授の石田秀輝氏(酔庵塾長)より、「ひとつの地球で暮らすということ」と題してご講演いただいた。その後、質疑応答を行い、今後地球を守るためにライフスタイルを変える必要があることやバックキャスト思考について理解を深めた。

講演会後、知名町の今井一夫町長、そして石田秀輝氏をはじめ、視察受入先の皆さま、うじじきれい団の竿ファミリーの皆さまと意見交換や懇親を目的とした交流会を開催した。

3日目

 希望者は、島の観光コンテンツの一つであるケイビングに参加し、その他の参加者は、同島で栽培・生産を行うノアコーヒーのお店等を視察した。

最後に、視察参加者からは、同島での先進的でサステナブルな取り組みに驚きの声が聞かれ、沖縄の産業振興にも参考となる大変有意義な視察となった。今回の視察にあたり、沖永良部島の皆さまには多大なるご支援・ご協力をいただいた。この場を借りて厚く御礼申し上げる。

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