平成27年10月2日(金)
沖縄県庁にて、沖縄県知事あて『大型国際見本市・展示会の県内誘致に関する提言書』を浦崎副知事に手交し、その後記者会見を行った。
1.浦崎副知事への手交式(県:前田文化観光スポーツ部長同席)
最初に、玉城代表幹事から、提言について下記の説明を行ったうえで、提言書を浦崎副知事に手交した。
「当会は、沖縄21世紀ビジョン基本計画の示す『国際物流拠点化構想』推進に資する目的で『大型国際見本市・展示会の県内誘致に関する提言書』を取り纏めた。
アジアの成長を日本全体へ取込むゲートウェー機能を最大限に発揮すべく、提言書では大型国際見本市・展示会の開催により大きな経済効果を生み出す可能性を示している。
大型国際見本市・展示会は、旅行業、ホテル業、飲食業、運輸業物流業などへの経済波及効果が大きく、また、警備、清掃、会場サポート要員、通訳などの新たな雇用を生み出す。
更に、『ビジネスパーソンの誘致』は、アフターコンベンション効果で好調な沖縄観光をより重層的なステージへ導く。
本提言が沖縄県の自立的経済発展の一助となり、沖縄21世紀ビジョン基本計画の着実なる進展に寄与することを期待する。」
浦崎副知事からは「21世紀ビジョンから見たあるべき姿の提言だと思うので、知事を先頭に庁内で提言を検討しながら、アジアのゲートウェーにふさわしいMICE施設ができれば良いと思う。」との発言があった。 前田部長からは「本提言については有識者委員会でも議論する」との発言があった。
当会出席者から、「県の素晴らしい計画を私たちがさらに後押しできないか、議論して作成した提言である」こと、および「世界水準」がキーワードだと補足説明した。
2.記者会見
冒頭、玉城代表幹事から、下記説明を行った。
「当会では、飛び込めアジアシリーズでアジア各国を視察し、各国のコンベンション・展示会の状況を調査した。
今の県計画では、『E(Exhibition展示会)』が小さいと思われ、物流につなげるという意味で、世界水準の施設にすることが肝要と考え、世界水準規模である最低限5万㎡以上とすることを提言し、提言には効果(招致効果を含む)も組み入れている。
『E』の増強が21世紀ビジョンに資する、と考え、経済波及効果、コストシミュレーション、業種別期待効果、アフターコンベンション展開 可能性を調査のうえ、提言に至った。」
記者の質問に対し、出席者より下記回答を行った。
1.日本最大の東京ビッグサイト(8.0万㎡)でも、展示場面積は世界72位。世界では展示場需要はあるが、日本国内に少ない。海外と 競争できる規模の最低限が5万㎡であり、それ以上にするよう提言した。
2.関係業界にヒアリングしたところ、異口同音に、沖縄がアジアを見据えるのならば、既存の国内展示会場が狭いこともあり、5万㎡の 規模が必要とのことであった。
3.複数の主催者が、沖縄の地理的優位性を背景に、5万㎡規模の展示場ができれば沖縄で開催したいと言っている。
4.海外(特に東南アジア)の伸びを考えたとき、そのエネルギーを沖縄に取り込む核となることに重点を置いた提言である。
5.当会では、9か国(今年予定を含むと11か国)の海外視察を行い、シンガポール・香港・上海等で展示会場を視察した。
以 上