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第64回九州経済同友会大会IN鹿児島(平成27年10月15日(木)・16日(金)開催)

    九州の経済同友会が一堂に会する第64回九州経済同友会大会が、10月15日(木)、16日(金)に鹿児島県の城山観光ホテルにて開催された。今年度の大会は「九州の都市再生戦略~新たな雇用創出への期待」をテーマに掲げ、都市再生戦略と雇用創出について討論が行われた。8県の経済同友会から約310名が出席した。当会からは玉城代表幹事をはじめとする総勢9名が参加した。 

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 大会では、玉川文生氏(九州経済同友会 代表委員、㈱セイカスポーツセンター 代表取締役社長)の開会挨拶、鹿児島県知事 伊藤祐一郎氏から来賓のあいさつをいただいた。  

 その後、大会テーマについて「都市においての雇用の拡大」「都市の魅力を高める」「都市の活力を周辺地域に波及させる」の三つの問題提起がだされ、意見発表、壇上討議、会場討議が行われた。【討議司会:青柳俊彦氏(九州経済同友会 企画委員長、九州旅客鉄道㈱ 代表取締役社長)】 

意見発表では4県代表が実例を紹介し発表した。

●石井 歓氏(福岡地所㈱ 取締役副会長) 福岡都心部は古い建物が多いため、都市再開発の遅れが懸念される。福岡市は都市再開発のため、容積率(高さ)の規制を緩和し建物の建て替えを促進している。同社は都市再開発の取り組みとして10年かけて2棟のビルを建築計画している。                       

●高橋貞光氏(㈱えがお 専務取締役) 雇用に積極的に取り組んでおり、人財育成のための教育および福利厚生を充実させている。その結果、ES(従業員満足度)が上がりCS(顧客満足度)に繋げ企業価値を向上させている。

●阿知波孝典氏(㈱大分銀行 執行役員法人営業支援部長) 大分県では高齢化が進み、事業社数が減少し、赤字法人数も高い状況にある。原因の一つに休業・解散がある。現経営者が将来のマーケットを懸念して後継者である親族に継がせない。同行の関連会社大分ベンチャーキャピタル㈱では新しい会社の支援、既存企業を支援した結果、雇用の拡大・継続につながっている。地銀の役割としては、地域・地域の特徴を生かして連携させる、市町村間の連携を図る等コーディネイトの役割を果たし、経済的発展に繋げる取り組みを行っている

●玉川 惠氏(㈱丸屋本社 代表取締役) 呉服商として創業依頼、丸屋デパート・百貨店との業務提携等、時代と環境に応じて業態を変えながら事業を展開することで存続を図ってきた。百貨店撤退後の跡地利用を模索し、地域に根差し、地域のつながりを目標に揚げ自社にて商業施設を運営。販売のみではなく地域のコミュニティに場を提供し天文館エリアの地域活性を図っている。  

 大会議長の貫 正義氏(福岡経済同友会 代表幹事、九州電力㈱ 代表取締役会長)、玉川文生氏から本大会アピールとして下記のとおり採択された。大会アピール文    

1. 魅力的な雇用の創出     

2. 若者や観光客を惹きつける都市空間の形成    

3. 都市の活力を周辺部に波及させる地域間連携の推進

 

続いて、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「琉球の風」「篤姫」及び放送中のNHK朝ドラ「あさが来た」の時代考証を担当している原口 泉氏(鹿児島県立図書館長、志學館大学教授)による「明治維新と世界遺産-九州の歴史資産を活かした都市再生-」をテーマに記念講演が行われた。

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 2015年7月「明治日本の産業革命遺産(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)」が世界文化遺産として登録が決定された。誠に喜ばしいことである。

 19世紀後半より20世紀初頭にかけて、世界の後進国であった日本は九州・山口を中心とした地域の多くの若者を先進国へ派遣し、その技術を学ばせ、さらに最先端の機械を購入することにより極めて短期間に世界有数の技術大国と成りえた。中心的な役割を演じたのは日本の最西端薩摩藩であったが、薩摩のみで成し得たわけではなく、九州各藩の協力により達成できたのである。

 大会終了後は、ミニコンサート、懇親パーティーがあり、会員間で懇親が図られた。翌日16日(金)はエクスカーションに参加し鹿児島県の歴史や文化を体験した。

【懇親パーティー】

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             ≪懇親会パーティーの様子≫                  ≪講師原口様を囲んで記念撮影≫

【エクスカーション】 

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≪知覧特攻平和会館≫太平洋戦争末期に爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たりした 陸軍特別攻撃隊員(特攻隊員)の遺影、遺品、記録等貴重な資料を収集・保存・展示されている。

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≪山川製塩工場跡≫伏目海岸一帯(伏目温泉)の温泉熱を利用した塩田跡地。昭和18年頃から約20年間温泉熱を利用した製塩事業が行なわれていた。        

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≪薩摩伝承館≫薩摩焼を中心に約3000点の美術品が展示されている。また美術館機能を持った多目的ホールとしてコンサート・ミュージアムウエディング等が行われている。(薩摩藩が1867年パリ万国博覧会に参加した時に作成された日本初の勲章「薩摩琉球国勲章」写真中央)

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≪仙巌園≫19代島津光久によって築かれた別邸。錦江湾や 桜島を庭園の景観にとりいれている。写真右は琉球国王から19代島津光久に献上されたと伝わる中国風あずまやの「望嶽楼(ぼうがくろう)」

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                        ≪鶴丸城跡≫                          ≪桜島噴火の様子≫

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