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やんばる視察

平成27年11月6日(金) ~ 7日(土)

参加者:会員14名、事務局4名他(計22名)

主 催:環境・農業・エネルギー委員会

①                            (喜如嘉の芭蕉布畑)

 

【視察の目的】

環境・農業・エネルギー委員会では、沖縄固有の資源であり、亜熱帯の自然が色濃く残る「やんばるの森」や、低炭素社会やエネルギー自給率の問題でも注目される再生エネルギーである「風力発電」について考察を深めることを目的に、「やんばる視察」を行いました。また、大宜味村にある「植物工場」や沖縄電力の風力発電施設、大保ダム、

豊かな自然を活用したエコツアーについての講演会の他、重要無形文化財である喜如嘉の芭蕉布など、沖縄の持つ「環境」「農業」「エネルギー」「観光」の可能性を幅広く視察し、学びました。

視察にご協力いただいた、沖縄村上農園様、おおぎみファーム様、沖縄電力風力発電様、沖縄総合事務局大保ダム管理事務所様、大宜味まるごとツーリズム協会様、やんばる自然塾様、やんばるロハス様、喜如嘉芭蕉布事業協同組合様、の皆様方にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。

②   ④

途中、当会会員である外間社長((株)アレックス)の手がけた別荘へ立ち寄りました。

目の前には大浦湾が広がる最高のロケーションでした。

 

<昼食:江洲の花>

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 昼食は、大宜味村にある「江洲の花」にて。

○赤土流出防止のために始めた、「そば」を使った美味しい和そばと、地元の野菜を使ったてんぷらを頂きました。次々と出てくる揚げたて天ぷらの「かめ~かめ~」攻撃のおもてなし。

さいごは、お店の人総出で、カチャーシ―で見送ってもらいました。有難うございました。

 

<視察①:沖縄村上農園>

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ご説明頂きました仲宗根社長。

○植物工場にて、カイワレ大根や、スプラウトを栽培しています。マルチビタミンB12を配合した機能性を持った野菜を作っており、「種子」や「栽培方法」に工夫をしており、各種の特許も取得しています。

 

<視察②:おおぎみファーム>

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田中統括部長へご説明頂きました。

○ルッコラやわさび菜等の葉野菜、ハンダマ等のおきなわ野菜、レタス類を栽培しています。ベビーリーフとは違い、適度にストレスを掛けて、大きくなならないけれども、濃厚な味わいになるように育てています。 作っている植物によって、蛍光灯とLED(写真のピンク部分)を使い分けています。手入れから、出荷まで、全て人の手で行っており、コストをかけて丁寧に作っています。

 

<視察③風力発電施設>

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沖縄電力の大宜味村風力発電実装研究施設を視察しました。

タワーの高さ70M、ブレードの長さ40Mで、両方を合わせた最高は111.6M

になります。(下に写る視察団と比べると、その大きさが良く分かります。)

瞬間風速100m/sまで耐えられるように設計されています。

500年に一度の台風にも耐えられる計算です。

 

㉑   ⑳

講義頂いた徳嶺様

 

<視察④大保ダム視察>

㉔   ㉕

講義頂いた比嘉様

○北部には9つの国管理ダムがあり、福地ダム以北のダム間はトンネルでつながっています。

大保ダムの貯水量は、福地ダムに次ぐ2位。最近はダムツーリズムにも力を入れています。

 

<視察⑤大宜味まるごとツーリズム視察>

㉖   ㉗

講義頂いた宮城様

○ダムツーリズムを含む一般ツーリズムやツアープログラム開発を行っています。

大宜味村は「芭蕉布の里」「長寿の里」「ぶながや(キジムナー)の里」「シークァーサーの里」

の4つがキーワードになります。

修学旅行向けプログラムとして、農家体験を中心とした民泊事業を行っており、地域経済の活性化と持続可能な観光を目指しています。

 

<視察⑥やんばる自然塾視察>

㉘   ㉙

(講義頂いた島袋様)

○東村にてエコツーリズムを行う「やんばる自然塾」の島袋塾長にご説明頂きました。

地元地域の活性化のために、当時は全く観光業を行うものがいなかった慶佐次にて、カヌー一台からエコツーリズム事業を始め、今では、年間23,000~25,000人を受入、修学旅行300校程を受け入れています。東村への観光客も増加しており、今、東村でエコツアーをやっている事業者が8社、従業員は約35名となっており、地域として横の広がりが出てきています。地域の観光収入も5~6億円程度になり、農業収入(2~3億円)を上回る規模にまで成長しました。

 

<やんばるロハスにてBBQ>

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夜は、外間社長の経営する「やんばるロハス」にて、満点の星空のもとBBQを行いました。

大自然の中で食べる肉は格別で、大いに盛り上がりました。

㉝   ㉞

翌日の朝も、ロハスにて、地元の食材を使った豪華な朝食を用意して頂きました。

また、視察した、沖縄村上農園様、大宜味ファーム様からたくさんの美味しい野菜を差し入れとして頂きました。サラダやみそ汁として美味しく頂かせてもらいました。有難うございました。

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ロハスにいるサラブレッドと記念撮影。

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ロハス近くにある外間社長が手掛けた建築(別荘)の前で記念撮影

 

<視察⑦喜如嘉の芭蕉布視察>

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布の素材となる糸芭蕉は、自然に生えているのではなく、全て畑で育てて、きちんと手入れをして言います。糸が取れるようになるまでに3年かかります。一反の芭蕉布を作るためには、200本の木が必要です。

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㊽

(人間国宝の平良敏子氏、今も現役で芭蕉布づくりをしております。)

 

・視察報告書を掲載します。

やんばる視察報告書

 

最後に、本視察にご協力頂いた以下の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

重ねまして心よりお礼申し上げます。

 

株式会社沖縄村上農園 代表取締役社長 仲宗根 悟様

株式会社おおぎみファーム 統括部長 田中 直樹様

沖縄電力 研究開発部 技術開発グループ リーダー徳嶺 一宏様

内閣府沖縄総合事務局 北部ダム統合管理事務所 大保ダム管理支所 支所長 比嘉 浩様

NPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会 理事長 宮城 健隆様

やんばる自然塾 塾長 島袋 徳和様

喜如嘉芭蕉布事業協同組合 理事長 平良 美恵子様

やんばるロハス スタッフの皆様

文責:沖縄経済同友会事務局

 

 

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