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那覇空港施設・沖縄西海岸道路(浦添北道路)視察

平成28年1月20日(水)

参加者:東 良和副代表幹事、金城 克也副代表幹事、池端 透委員長他

事務局含め63名が参加。

 

地域・経済活性化委員会では、那覇空港・那覇港を基軸とする国際物流拠点の形成や、第3のリーディング産業として期待する臨港・臨港型産業及び交通環境の改善向け取り組んでいる沖縄西海岸道路の調査・研究を目的に、那覇空港施設(①ANA国際物流ハブ施設、②沖縄グローバルロジスティクスセンター(通称・サザンゲート)、③那覇空港第二滑走路)、沖縄西海岸道路(浦添北道路)を視察した。会員からの関心も高く、多くの参加申込みがあり、2班に分け、バス2台に乗り分けての視察となった。

 

那覇空港施設視察

①ANA国際物流ハブ施設

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○ANAグループの持つ、旅客・貨物航空の国際的なネットワークを活かし独自の航空物流ネットワークを構築しています。

○那覇空港をハブ&スポーク空港として日本4都市、アジア8都市を結ぶ64路線で、日本各地の貨物をスピーディーな高品質運送が可能になっています。

○各地から夜中0時に出発した貨物が、真夜中に沖縄に到着し、積み替え作業を行い、早朝にアジアへ出荷します。翌日にはアジア各地への配送が可能です。

○夜中に作業を行う必要があり、24時間空港であることが必要です。また、沖縄では24時間通関が可能で、大きな優位性があります。

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②沖縄グローバルロジスティックセンター(サザンゲート)

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○物流センター4号棟、通称サザンゲート(南の拠点)は、5階建ての物流センターで昨年11月に運用を始めました。各階に倉庫スペースがあり、ワンフロアは約1000坪あります。

○3Fフロアには東芝のATM紙幣処理機の保守パーツ(約4,500種類、13万ピース)が保管され、一部には、紙幣処理機の本体が保税状態(外貨として)保管されています。

○本体(ATM機)は韓国製です。出荷待ちの状態です。製品の仕様変更の要望について、コアな部分は日本で手を加えたいとの東芝サイドの要望もあり、沖縄で保管しています。

○保守パーツについては、ヤマトと東芝のシステムを連携してお互いに管理でき、自動的に供給(補充)される仕組みになっています。

 

○2Fフロアは、沖縄・離島向けの通販商品の分散在庫保管と化粧品のOEM(充填作業)を行っています。

○通販在庫が備えてあるラックは、固定式のラックと下にキャスターが付いて移動できるラックを組み合わせた「FRAPS(フラップス):free rack auto pick system」システムを採用しています。

○各ラックに付けてあるバーコードで管理しています。出荷の際は、固定ラックに移動式のラックをセットします。固定ラックにはランプと個数が表示されるモニターがあり、表示される出荷指示に基づいて商品を取りボタンを押すと、次のラインに流れるようになっています。作業員が作業しやすく、ミスが起きないように、未経験者でもすぐに作業できるように工夫してあります。

○今は、県内向けに活用しているが、今後はANAのネットワークと融合し、アジア向けに発送していきたいと考えています。

 

○化粧品の充填作業エリアでは、原料をまとめて配送し、こちらでボトリング、ラベリング、パッケージング作業を行っています。

○出荷先は国内からスタートして、ゆくゆくはアジア向けを視野に入れている。また、保税エリア化して、海外の原料を輸入し、保税工場として使用できないか検討しています。

 

 

 

③那覇空港第2滑走路視察

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○視察した現場へは、空港敷地内を通って向かいます。途中、次々に離着陸する飛行機のタイミングをみて滑走路を横断しました。

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○水深の浅い場所が多く、大型船で接近出来る場所が限られるため、ダンプで運んでいます。また、冬場は荒天が多く、夏場は台風の影響もあります。

○奥に見える船は石材を運んできた船です。主に本部より運んでいます。石材は本部でも洗浄していますが、投入前に水槽で洗浄をしてから投入しています。

○現場の珊瑚の移植など、周辺海域の自然環境にも配慮しながら工事を進めています。

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沖縄西海岸道路(浦添北道路)

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○沖縄西海岸道路は、読谷村から糸満市に至る延長約50kmの道路で、那覇空港自動車道と那覇空港、那覇港といった交通拠点を相互に連絡します。

○恩納海岸地区、南部西海岸地域の産業拠点となる糸満工業団地等と那覇市、空港等を連絡することで、観光の支援、地域の活性化、地域振興プロジェクトの支援に資する道路として整備を進めています。

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○浦添北道路は沖縄西海岸道路の一部を構成する道路であり、総事業費約400億円をかけ建設される宜野湾バイパスから、浦添港川までの約2kmの自動車専用道路です。①国道58号線及び周辺道路の混雑緩和、交通事故抑制、交通環境の改善等、②那覇空港・那覇港等へのアクセス性の向上、③地域交流及び地域活性化の促進を目的としています。那覇西道路(うみそらトンネル)、臨港道路と接続することで、那覇空港から宜野湾バイパスまで連絡され、58号線の渋滞緩和が期待できます。

○臨港道路と浦添北道路の間にある(空寿岬の部分)で、埋蔵文化財が見つかり、現在発掘調査中です。開通時期は、文化財調査の目途が立ち次第、公表する予定です。

 

 

視察には、以下の皆様にご協力頂きました。

桑田 保広様 ((株)ANA Cargo 沖縄統括室 担当部長)

前成 博次様 (沖縄ヤマト運輸(株) 沖縄通関事務所 副所長)

具志堅 和也様(沖縄ヤマト運輸(株)  グローバル事業推進課長)

堀口 友寛様 (沖縄ヤマト運輸(株)  グローバル事業推進課長)

坂 克人様  (内閣府沖縄総合事務局 那覇港湾・空港整備事務所 所長)

細見 暁彦様 (内閣府沖縄総合事務局 空港整備課長・那覇空港プロジェクト室長)

與那覇 健次様(内閣府沖縄総合事務局 那覇港湾・空港整備事務所 副所長)

上原 啓文様 (内閣府沖縄総合事務局 南部国道事務所 副所長)

宮城 一正様 (内閣府沖縄総合事務局 建設行政課 課長補佐)

その他スタッフの皆様、

大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

視察報告書を掲載します。ご興味のある方はご一読願います。

那覇空港施設・西海岸道路視察報告書

(文責 沖縄経済同友会事務局)

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