【平成26年8月6日(水) 12:00〜14:00】 於:(一財)南西地域産業活性化センター 大会議室
(主催)
ひとづくり委員会 (渕辺 美紀担当副代表幹事、玉城 芳信委員長 含め参加者 30名)
(主旨)
地域中小企業の協働による「グローカル人材育成プログラム」についての理解を深める。
(講師)
●町田 大輔さま (日本学生支援機構 グローバル人材育成本部審議役)
(文部科学省 官民協働海外留学創出プロジェクト シニアプロジェクトマネージャー)
●益戸 正樹さま(バークレーズ證券㈱顧問、東京経済同友会)
(益戸 正樹さま) (町田 大輔さま)
(制度紹介URL)
https://tobitate.jasso.go.jp/#
(講演要旨)
●日本は少子高齢化で労働生産力の落ち込みが課題である。一方、アジア新興国が世界の工場・市場として急成長している。
●日本の生き残りは「グローバル化」と「技術イノベーション」にかかっている。そのカギとなるのがグローバル人材である。
●グローバル人材育成の為には海外留学が重要であるが、近年海外留学生が減少している。
2004年 8.5万人 ⇒ 2010年 6万人(3割減)
●本制度は、文科省と経済界が一体となり、海外留学生を2020年までに12万人に倍増させるプロジェクトである。
●実現の為に留学の阻害要因である以下の三つを官民挙げて解消する。
1.就職活動に不利 ⇒ 留学前・後インターンを通じて、企業・学生双方に有利になるよう改善
2.経済的問題で断念 ⇒ 本プロジェクトにより官民で資金拠出(企業側も一部負担)
3.大学の支援体制不足 ⇒ 本プロジェクト及び大学教育改革と連携し環境整備を図る
●本プロジェクトの概要:海外留学で大きく5つのコースを設定 (H26年度実績)
コース名 | 特徴 |
開始年度 |
応募者 |
合格者 |
|
1 |
新興国コース | 今後成長が期待される新興国へ派遣 |
H26年度 |
341人 |
44人 |
2 |
理系人材コース | 工・農・医等の理系留学生を支援 |
H26年度 |
517人 |
159人 |
3 |
世界TOP100大学 | 世界トップレベルの大学への派遣 |
H26年度 |
329人 |
61人 |
4 |
多様性コース | 芸術・スポーツ等一芸に秀でた学生支援 |
H26年度 |
513人 |
59人 |
5 |
地域人材コース | 地域のグローバル人材育成を支援 |
H27年度 |
- |
- |
合計者数 |
1700人 |
323人 |
●特に着目して頂きたいのは5の「地域人材コース」である。1~4のコースが「学生が何を学びたいか」を留学プログラムの主体とする。一方、「地域人材コース」はで国に採択された地域は、「地域として学生に何を学んでほしいか」を留学プログラムに反映させることができる。
●よって、沖縄も本制度を十分検討のうえ、経済界・大学・行政機関が連携し、グローカル人材(グローバルとローカルを兼ねた造語)育成に取り組んで頂きたい。