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第30回全国経済同友会セミナー 仙台大会に参加

○全国の経済同友会が一同に会する第30回全国経済同友会セミナーが、4月20日(木)~21日(金)に仙台市の仙台国際センターにて開催された。「新たな創造のシナリオ~復興・地方創生へ向けて~」を総合テーマに掲げ、全国44の経済同友会から1,212名が出席した。当同友会からは、玉城義昭代表幹事、大嶺滿代表幹事、渕辺美紀副代表幹事、東良和副代表幹事をはじめとする総勢15名が参加した。

 

○セミナーでは、隅修三氏【(公社)経済同友会副代表幹事/東京海上ホールディングス㈱会長】の開会挨拶、大山健太郎氏【仙台経済同友会代表幹事/アイリスオーヤマ㈱会長】、村井嘉浩氏宮城県知事の歓迎挨拶が述べられ、日本アイ・ビーエム㈱執行役員 研究開発担当 久世和資氏による基調講演「次世代情報技術と産業変革 -日本企業がAI(拡張知能)で攻める時- 」が行われた。

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(写真:開会挨拶を行う隅修三氏)

 

その後会場を移して、以下5つの分科会が開催され、パネリストとフロア間で熱心に議論を重ねた。

・第1分科会

「大震災の教訓~防災・減災施策の向上策~【議長:大山健太郎氏(仙台経済同友会 代表幹事/アイリスオーヤマ㈱社長)】」

東日本大震災の際の問題を検証し、その教訓が熊本大地震の時にどう活かされたか議論され、省庁連携や、県の相互連携など新しい動きがある一方、教訓が生かされていない面もあった為、南海トラフ大地震や首都直下型地震に備える必要があるとの認識を共有した。

 

・第2分科会

「技術革新の衝撃~AI(人工知能)IoT、ビッグデータは企業・社会をどう変えるか~【議長:鈴木博之氏((一社)関西経済同友会代表幹事/丸一鋼管㈱会長兼CEO)】」

ヤマト運輸(株)での将来を見据えた自動運転等を活用した次世代物流の構築、㈱安川電機での人工知能、IoT、ビッグデータなどの最先端技術による製造現場の革新等について紹介があった。また、海外に比べてIT分野においては質及び量において人材不足とし、今後の学校教育の在り方についても議論が行われた。

 

第3分科会

「新産業革命による労働市場のパラダイムシフトへの対応」【議長:冨山和彦氏((公社)経済同友会副代表幹事/改革推進プラットホーム事務局長/㈱経営共創基盤CEO)】」

働き方改革の本質は、労働生産性を高め、企業の国際競争力を高めること。また、企業トップの強いコミットメントが働き方改革を成功させる為に重要であるとした。

 

第4分科会

「エネルギー・環境イノベーション創出による持続可能な社会の構築」【議長:須藤誠一氏(中部経済同友会代表幹事/㈱ジェイテクト会長)】、

多くの国が「パリ協定」を批准し、世界中で気候変動への問題意識は高まっているとした上で、再生可能エネルギー、省エネルギー、蓄エネルギーなどに加え、人工光合成などの革新的技術についての議論が行われた。

 

第5分科会

「インバウンドと総合観光戦略」【議長:横内龍三氏(北海道経済同友会代表幹事/㈱北洋銀行会長)】

インバウンド数引き上げが課題としてある中で、受け入れ態勢の整備及び的確なマーケティングと魅力あるコンテンツの作成の必要性が述べられた。また、生産性の高い事業者の新規参入と、限界的状況にある事業者の退出を促進することで、良質な雇用の創出及び賃金上昇にも繋がるとの話があった。

 

○4月20日(木)セミナー終了後には懇親パーティーがあり、宮城県産の魚介類、地酒、仙台牛等を愉しみながら、会員間で懇親が図られた。また、懇親パーティーの中では、メカジキの解体ショーや仙台すずめ踊りも披露されるなど、会場が盛り上がる場面も多々あった。

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(写真:懇親会の様子)

 

○翌日21日(金)は、各分科会の議長が分科会で話し合われた内容を報告した。小林喜光氏【(公社)経済同友会代表幹事/三菱ケミカルホールディングス㈱会長】は「日本がイノベーションを活用して、持続可能な豊かな社会を築いていくことに必要な様々なヒントが見えてきた。ここで得られた知見をそれぞれの地域に持ち帰り、議論を深めてより良い未来に向けて新たな創造のシナリオを描き、実行してほしい」と総括した。

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(写真:本セミナーについての総括を行う小林代表幹事)

 

続いて塩沼亮潤氏【慈眼寺住職大阿闍梨】から「毎日が小さな修行」と題して特別講演が行われた。

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(写真:特別講演を行なう塩沼亮潤氏)

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