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韓国・済州島視察

日程:平成26年10月7日(火)〜10日(金)

主催:道州制委員会  (共催:環境・農業・エネルギー委員会)

参加者:玉城 義昭 代表幹事(視察団長)、仲田 一郎 (道州制視察委員長)、木村 博 環境・農業・エネルギー委員長

他計18名

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【済州道庁正面玄関】                【(左から)元喜龍(ウォン・ヒリョン)道知事、康才業(カン・チェオプ)韓日親善協会会長】

 

●道州制委員会では、近年の道州制議論(①現行の都道府県を見直し広域自治体として8から12程度の道州を置く、②国の権限を大幅に道州に移譲し地方分権を推進する等)を踏まえ、道州制先進地 韓国・済州島の視察を行いました。

●済州島は外国人観光客誘致の為、ノービザ対象国を180ヶ国へ拡大しました。2010年には「済州火山島と溶岩洞窟」が世界自然遺産に登録され、2013年に観光客1,000万人を達成しました。韓国でも特に活況を呈している地域です。

●また「外国人専用のIR」や、住民主体で発足したLCC「済州航空(Jeju-Air)」、国際人材育成の為の「英語教育都市形成」など、住民自ら地域活性化へ取り組む姿は、島嶼県沖縄の参考になるものと思い本視察を企画しました。

●現地では、自治体、教育関係者との意見交換を行いました。また、沖縄および奄美において世界遺産登録に向け活動が活発になっている中、世界自然遺産「済州火山島と溶岩洞窟」の一部をはじめ、主要観光地も視察しました。

【1日目:10月7日(火)】

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●那覇空港新国際線旅客ターミナルのラウンジにて結団式。

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●玉城義昭代表幹事(視察団長)、仲田一郎(道州制視察委員長)による挨拶の後、全員自己紹介。

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(写真左) 空から済州島を望む。うっすらと中央右に見えるのが韓国最高峰のハルラ山。(標高1,950m)

(写真右) 済州国際空港へ到着。韓国一のリゾート地は南国の雰囲気が漂っていました。

【2日目:10月8日(水)】

※元喜龍(ウォン・ヒリョン)道知事表敬訪問

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(写真左)手前左から、鈴木光男 在済州日本国総領事、玉城義昭 代表幹事、

元喜龍(ウォン・ヒリョン) 済州道知事、康才業(カン・チェオプ) 済州特別自治道韓日親善協会会長

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●道庁職員によるブリーフィング                       ●朴正河(パク・ジョンハ)政務副知事との意見交換

※道知事表敬訪問の後、道庁担当者に今回の視察目的である以下の3分野、10項目について、丁寧に説明して頂きました。

1.道州制(特別自治道)について

・韓国初の地方自治道導入の経緯と済州島概況

・道州制導入後の中央政府との関係、住民自治体制の実態

・今後の規制緩和及び重要産業育成方針について

・道州制導入後の財政・財源状況について

2.世界自然遺産登録及び観光・経済振興について

・ユネスコ自然環境3分野での「3冠王」登録までの努力及び目標

・上記を活かしたヘルス観光等、観光・経済振興の為の努力、今後の課題及び展望など

・1,000万人超、観光客の実態について

3.カジノ含めたIR(統合型リゾート)が地域経済に及ぼす影響について

・済州島にある外国人専用カジノ含めたIR(統合型リゾート)導入の経緯

・IR導入後の経済効果、現状・課題・問題点など

・今後、IR導入が話題となっている沖縄に対するアドバイスなど

 

 

※NLCS(North London Collegiate School)Jeju 視察

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(学校外観)

 

●NLCS Jejuは韓国・済州島の国際教育都市政策の一環で2011年9月に設立された私立の小中高一貫英語教育校です。

イギリス本校の教育システムを取り入れ、海外留学・語学留学へのニーズを代替できる最高の教育サービスを提供しています。

●在校生約700名の内8割は韓国本土から、残りの2割は隣国中国を主とする外国からの学生となっています。

付属幼稚園及び寮を併設し、学生、教員共に学業に専念できる環境が整っていました。

卒業生は主に欧米等海外の大学へ進学します。

●学校のある西帰浦市大静邑には、「済州英語教育都市造成事業」の下、韓国英語教育の中心地及び北東アジアの教育ハブとして

教育施設・住居・商業施設など造成されていました。

 

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●ムン・イルナム部長に施設内を案内して頂きました。          ●学校の全体図

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●学校前にて                                       ●校内にて

 

 

※済州商工会議所、韓日親善協会との夕食懇親会

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●店舗入り口で出迎えて頂きました。                    ●玄丞倬(ヒョン・スンタク)済州商工会議所会長より歓迎の挨拶

 

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●玉城代表幹事より謝意を伝えました。

通訳は琉球大学津波高志名誉教授よりご紹介頂いた姜京希(カン・キョンヒ)様に務めて頂きました。

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(写真左)ヌルボン黒豚 店舗外観。

(写真右)済州名産黒豚を御馳走になりました。沖縄のあぐー豚同様中国から流入したと言われています。

食文化にも沖縄の歴史との共通点があることが伺えました。

ホテル   カジノ入口

(写真左)宿泊先した済州最大の済州グランドホテル。

(写真右)併設する「パラダイスカジノ済州グランド」入口。パスポートを呈示して部屋番号を伝えれば、24時間無料で入退場可能。

カジノ利用者の殆どが中国人観光客といった印象でした。

同ホテルが日本人受入に積極的であることから、一部日本人も見受けられました。

 

【3日目:10月9日(木)】

※済州島は三多・三無の島と言われています。「三多」は石・風・女が多く、「三無」は泥棒・乞食・門が無い島を象徴する言葉です。

3日目は済州文化及び世界自然遺産視察を行いました。

1009-004_ハングルの日(午前)     トルハルバン

(写真左)康才業(カン・チェオプ)会長(前列右から3人目)経営の日出ランドで済州文化を堪能。

(写真右)済州の守り神「トルハルバン(石のおじいさん)」

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(写真左)20世紀前半まで主流であった民家の様子

(写真右)玄関の棒の数で在宅の有無を知らせます。

「三無」のキャッチコピー通り、門と泥棒が無いと言われた済州ならではの玄関です。

写真のように全部3本とも穴に通されているときは、家に人がいないというサイン。

1本だけ下に降ろされているときは、家の人はちょっと出かけているがすぐ戻るという意味。

全部降ろされているときは家の中に人がいるので入って来てよいという意味とのこと。

 

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(写真左) 玄武岩が豊富な、火山島済州ならではの石垣。強い海風から耕作地と家屋を守ります。島のいたるところで見られました。

のどかな、昔ながらの沖縄に似たような風景でした。

(写真右)古民家で飼われていた黒豚。

 

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●世界自然遺産「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」にて。噴火口跡は断崖で囲まれており城塞のようでした。1009-066_ハングルの日(午後)   1009-067_ハングルの日(午後)

●午前中は中国人観光客で混雑しており駐車場にも入れない状況とのこと。当日は午後3時頃訪問。海女さんの直販所も併設。1009-076_ハングルの日(午後)   1009-083_ハングルの日(午後)

●世界自然遺産を表す石碑。当地でも日の出の名所として有名との事。 ハルラ山展望台付近でトレッキングを楽しむ人々。

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(写真左)ハルラ山展望台にて

(写真右)市街地新済州近郊の「オルレ」(済州島の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味)を散策。

健康志向の高い、大勢の韓国本土の人々が、済州島に張り巡らされたオルレを楽しんでいました。

●高価なトレッキングウェアやグッズを身にまとい、仲間や家族連れでオルレを楽しむ人々を見て、

道庁のブリーフィングで「急激に先進国の仲間入りをした韓国首都圏の人々にとって、済州島の自然とオルレは

ストレス解消、健康維持の重要な観光スポットになっている」との担当者の言葉を思い出しました。

1,000万人観光客を支えているのは、健康意識の高い韓国本土の人々とも言えます。

 

【4日目:10月10日(金)】

1010-11_最終日   1010-13_最終日

 

●最終日は仁川国際空港から那覇空港へ。朝7時にも関わらず、空港、売店はとても混雑していました。

(※前日に済州島から仁川へ移動)

●参加された皆様大変お疲れさまでした。

【また、今回の視察では以下の皆様に大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。】

・鈴木 光男さま (在済州日本国総領事)

・髙田 稔久さま (外務省沖縄事務所 沖縄担当大使)

・丸橋 弘和さま (エアポートトレーディング㈱代表取締役社長)

・津波 高志さま (琉球大学 名誉教授)

・呉 錫畢(オ ソクピル)さま (沖縄国際大学 経済学部教授)

 

※視察報告書につきましては作成次第本HPに掲載いたします。

 

 

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